CodeIgniter ユーザガイド 日本語版 Version 1.6.3


ローダ(読み込み処理)クラス

ローダは、その名のとおり、要素をロードするために使用されます。要素とは、ライブラリ (クラス) ビューファイルヘルパプラグイン、あるいは、ユーザファイルになります。

Note:このクラスは、システムで自動的に初期化されるので、手動で初期化する必要はありません。

このクラスでは下記のメソッドが利用できます:

$this->load->library('class_name')

このメソッドはコアのクラスを読み込むために使われます。ここでの class_name は読み込みたいクラスの名前になります。Note: "クラス" と "ライブラリ"は同じ意味として使っています。

たとえば、CodeIgniterでメールを送信したいとしたら、最初のステップは、次のようにemailクラスをコントローラで読み込むことです:

$this->load->library('email');

ロードすると、ライブラリを $this->email->some_function() などとして使う準備ができたことになります。各ライブラリは、それらの解説ページで説明していますので、使いたいそれぞれのクラスについての情報をお読みください。

パラメータは、第2引数に配列でライブラリに渡すことができます。

$this->load->view('file_name', $data, true/false)

このメソッドは、ビューファイルをロードするために使用します。ユーザガイドの ビュー のセクションをまだ読んでいない場合は、このメソッドの典型的な使い方を説明しているので、読んでみることをおすすめします。

第1引数は必須です。第1引数は読み込みたいビューファイルの名前になります。Note:php ファイルの拡張子は不要で、指定する名前は.phpを除いたものになります。

オプションの第2引数は、連想配列またはオブジェクトを入力とします。指定した連想配列またはオブジェクトは、ビューファイルの中で使用するために、PHPのextract 関数を使用して変数に変換されます。再度いいますが、使い方を説明したビューの解説ページをお読みください。

オプションの第3引数はブラウザにデータを送信するのではなく、文字列としてデータを返すようメソッドの振る舞いを変えるものです。これは、何らかの方法でデータを処理したいときに役立ちます。パラメータを true (ブール値) にセットしたとき、データを返します。デフォルトの動作は、ブラウザにデータを送信する設定の false になっています。データを返すようにしたときは、変数に代入するのを忘れないでください:

$string = $this->load->view('myfile', '', true);

$this->load->model('Model_name');

$this->load->model('Model_name');

もし、モデルファイルがサブフォルダに置かれている場合、モデルフォルダからの相対バスで指定してください。例えば、モデルファイルが、application/models/blog/queries.php にある場合、以下のようにロードします:

$this->load->model('blog/queries');

もし、モデルオブジェクトに別の名前を付けたい場合は、loadメソッドの第2引数で指定できます:

$this->load->model('Model_name', 'fubar');

$this->fubar->function();

$this->load->database('options', true/false)

このメソッドで、データベースクラスをロードできます。第2引数は、オプションです。詳細は、データベースのセクションをご覧ください。

$this->load->scaffolding('table_name')

このメソッドで、スカッフォールディング(scaffolding) を有効にできます。詳しくは、スカッフォールディング(scaffolding) のセクションをご覧ください。

$this->load->vars($array)

このメソッドは、連想配列を入力として、PHPのextract関数を使って変数を生成します。上の $this->load->view() メソッドの第2引数を使った場合と同じ結果が生成されます。このメソッドを上とは独立に使う理由は、コントローラのコンストラクタでグローバル変数をセットし、それらをどんなビューファイルのどんなメソッドからも利用できるようにするためです。このメソッドは複数回呼び出すことができます。データは変数に変換するために一つの配列にキャッシュされマージされます。

$this->load->helper('file_name')

このメソッドで、ヘルパファイルをロードします。ここでの file_name_helper.php の拡張子[ 訳注:およびサフィックス ] を除外したファイルの名前です。

$this->load->plugin('file_name')

このメソッドで、プラグインファイルをロードします。ここでの file_name_plugin.php の拡張子[ 訳注:およびサフィックス ] を除外したファイルの名前です。

$this->load->file('filepath/filename', true/false)

これは、汎用のファイルロードメソッドです。ファイルのパスと名前を第1引数で指定すると、そのファイルが開かれ、読み込まれます。デフォルトでは、ちょうどビューファイルのように、データはブラウザに送信されますが、第2引数に true (ブール値)をセットすると、代わりにデータを文字列として返すようになります。

$this->load->lang('file_name')

このメソッドは、言語の読み込みメソッドへのエイリアス(別名)です: $this->lang->load()

$this->load->config('file_name')

このメソッドは、設定ファイルの読み込みメソッドのエイリアス(別名) です: $this->config->load()