ローダ(読み込み処理)クラス
ローダは、その名のとおり、要素をロードするために使用されます。要素とは、ライブラリ (クラス) ビューファイル、ヘルパ、プラグイン、あるいは、ユーザファイルになります。
Note:このクラスは、システムで自動的に初期化されるので、手動で初期化する必要はありません。
このクラスでは下記のメソッドが利用できます:
$this->load->library('class_name')
このメソッドはコアのクラスを読み込むために使われます。ここでの class_name は読み込みたいクラスの名前になります。Note: "クラス" と "ライブラリ"は同じ意味として使っています。
たとえば、CodeIgniterでメールを送信したいとしたら、最初のステップは、次のようにemailクラスをコントローラで読み込むことです:
$this->load->library('email');
ロードすると、ライブラリを $this->email->some_function() などとして使う準備ができたことになります。各ライブラリは、それらの解説ページで説明していますので、使いたいそれぞれのクラスについての情報をお読みください。
パラメータは、第2引数に配列でライブラリに渡すことができます。
$this->load->view('file_name', $data, true/false)
このメソッドは、ビューファイルをロードするために使用します。ユーザガイドの ビュー のセクションをまだ読んでいない場合は、このメソッドの典型的な使い方を説明しているので、読んでみることをおすすめします。
第1引数は必須です。第1引数は読み込みたいビューファイルの名前になります。Note:php ファイルの拡張子は不要で、指定する名前は.phpを除いたものになります。
オプションの第2引数は、連想配列またはオブジェクトを入力とします。指定した連想配列またはオブジェクトは、ビューファイルの中で使用するために、PHPのextract 関数を使用して変数に変換されます。再度いいますが、使い方を説明したビューの解説ページをお読みください。
オプションの第3引数はブラウザにデータを送信するのではなく、文字列としてデータを返すようメソッドの振る舞いを変えるものです。これは、何らかの方法でデータを処理したいときに役立ちます。パラメータを true (ブール値) にセットしたとき、データを返します。デフォルトの動作は、ブラウザにデータを送信する設定の false になっています。データを返すようにしたときは、変数に代入するのを忘れないでください:
$string = $this->load->view('myfile', '', true);
$this->load->model('Model_name');
$this->load->model('Model_name');
もし、モデルファイルがサブフォルダに置かれている場合、モデルフォルダからの相対バスで指定してください。例えば、モデルファイルが、application/models/blog/queries.php にある場合、以下のようにロードします:
$this->load->model('blog/queries');
もし、モデルオブジェクトに別の名前を付けたい場合は、loadメソッドの第2引数で指定できます:
$this->load->model('Model_name', 'fubar');
$this->fubar->function();
$this->load->database('options', true/false)
このメソッドで、データベースクラスをロードできます。第2引数は、オプションです。詳細は、データベースのセクションをご覧ください。
$this->load->scaffolding('table_name')
このメソッドで、スカッフォールディング(scaffolding) を有効にできます。詳しくは、スカッフォールディング(scaffolding) のセクションをご覧ください。
$this->load->vars($array)
このメソッドは、連想配列を入力として、PHPのextract関数を使って変数を生成します。上の $this->load->view() メソッドの第2引数を使った場合と同じ結果が生成されます。このメソッドを上とは独立に使う理由は、コントローラのコンストラクタでグローバル変数をセットし、それらをどんなビューファイルのどんなメソッドからも利用できるようにするためです。このメソッドは複数回呼び出すことができます。データは変数に変換するために一つの配列にキャッシュされマージされます。
$this->load->helper('file_name')
このメソッドで、ヘルパファイルをロードします。ここでの file_name は_helper.php の拡張子[ 訳注:およびサフィックス ] を除外したファイルの名前です。
$this->load->plugin('file_name')
このメソッドで、プラグインファイルをロードします。ここでの file_name は_plugin.php の拡張子[ 訳注:およびサフィックス ] を除外したファイルの名前です。
$this->load->file('filepath/filename', true/false)
これは、汎用のファイルロードメソッドです。ファイルのパスと名前を第1引数で指定すると、そのファイルが開かれ、読み込まれます。デフォルトでは、ちょうどビューファイルのように、データはブラウザに送信されますが、第2引数に true (ブール値)をセットすると、代わりにデータを文字列として返すようになります。
$this->load->lang('file_name')
このメソッドは、言語の読み込みメソッドへのエイリアス(別名)です: $this->lang->load()
$this->load->config('file_name')
このメソッドは、設定ファイルの読み込みメソッドのエイリアス(別名) です: $this->config->load()